正夢の彼女 | 食べて、呪って、変をして、
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正夢の彼女

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「欲しいんですのね、わかったわ」
 のんびり言うなり、イザドラは彼の尻の穴からステッキを引き抜いた。
 ぐちゅっ!
「――っ!?」
 夫は猿轡の中で息を呑み、背を反らして軽く絶頂したようだったが、砲座をきつく縛りつけられているせいで放出する事はできなかった。
「かわいそうに、いけなかったのね」
 イザドラはひくつく穴にしっとり濡れた衝角をあて、ゆっくりと法悦を募らせるように突撃させていった。
「はっ、はお、おん……」
 夫の表情は切なげに蕩けて鳴き声も甘い。
 相手の中は発情しきって熟れて、余裕なくイザドラをむちゅくちゅと揉んでくる。そうされるとイザドラの感覚も無事ではいられなくて、腹の底から昇ってくる火花やら雷やらが彼女の肉体を優しく蝕むのだ。
 身体でイザドラに絡みつけない代わりに、その肉壺が彼女を絡み取り縋り付く。その締め付けはとてもきつく、衝角の出し入れにはかなり難儀してしまう。このままでは大型ガレオンが沈没するのに巻き込まれてしまいそうだった。それを防ぐには、夫にだけ更なる快感を与えなければならない。
「ん、あ、きつい……わたくしの形を覚えないで、いつでも初めてのもののように受け入れますのね。なのにステッキはご馳走のようにおいしそうに飲み込んで。本当に物覚えの悪いお尻」
 イザドラは己の肉衝角と言葉の鞭で責めながら、夫の尻をぺちぺちと軽く叩いた。
「んおおお、っお゛」
 喚く彼の尻にはイザドラが警察署でつけた愛の鏡言葉がまだ残っていて、彼女は妙に意地悪な気持ちになる。
 気付かなかったからこんなにきれいに残っているのだ。もし気付いたならば、彼の事だから風呂で一生懸命に落とそうとするだろう。
「ああ、もう、わたくしはこんなにあなたがすきなのにっ!」イザドラは堪らなく切なくなって叫ぶ。「夢でもあなた、わたくしにこんなに焦燥感だとか嫉妬だとかを植え付けますのね!」
 夫は何の事を言っているのか分からない様子で、目を白黒させている。そんな反応もイザドラの勘に障って、腰の動きが滅茶苦茶になる。
 ぐちゅ、ぐぽぐぽ、ぢゅっ……。
「全部あなたが蒔いた種よ」
「おお、おおうっ、んお!?」
 夫の言葉は猿轡に阻まれて言葉になっていない。しかし猿轡がなかったとしても、彼の言葉は意味を成していたか怪しいが。
「どういう事か聞きたいでしょうから教えてあげます。まずあなたは帰ってくるのが遅すぎるの。やっと帰って来たと思ったら妙に積極的で軽薄っぽくわたくしを煽って。しかもわたくしの女を呼び覚ましたわ」
 ばちゅ、ぼっちゅ、ぶちゅ、ぶちゅん。
 夫の尻にイザドラが激しく腰を打ち下ろす。まるで鉄槌で罰を与えるように。
「くおお! おおっ、おおっほぉお……!」
 猿轡と唇の間から昂ってどろどろとした涎を垂らし、夫はみっともなく鳴いた。止めてほしいのか、尻の穴を狭めて衝角の突撃の邪魔をしようとしているが逆効果だ。
「そしてどうしてこんな結び方ができるのかって。それはあなたがリボン結びは淑女の嗜みだっておっしゃったからよ。少しは女らしい事をしろと。だからわたくし色んな結び方練習しましたの。これはその成果。こっちの方がステッキをお上品なリボンで飾りたてるよりずっと面白いし実用的だわ」
 イザドラは目でねっとりと夫を犯した。縄で卑猥な体位に絞られ、淫靡な汗で照り輝く夫を。
「つまりあなたが蒔いた種よ、全部。いつもそうなの」
「んっ、んん……」
 びちゅ、と夫の砲座の先から透明な液が滴った。イザドラはそれを見るや衝角をぎりぎりまで引き抜き、動きを止めた。
「ご立派なそれで、わたくしが懇願した時にさっさと女にしてしまえばよかったのに。そうしなかったのはね、わたくしがペニスの快感が好きなのと一緒、あなたはお尻の快感が好きなの。何にも代えがたくね」
 かくかくと壊れたように首を振り、夫は従順に肯定した。
 きっと今頃心の中は恐慌を通り越して自分の妻と与えられる快楽で頭がいっぱいなのだと思うと、イザドラは胸郭が狭まるほど嬉しくなってしまう。
「あなたのお尻のお肉に、わたくしの白いお淫ら汁をごりゅごりゅ擦りこんであげる」
 突き込むほどに先に出した自分の邪蜜が自身の肉棒にぐちゅぐちゅと絡みつく。その卑猥な感触が夫の肉壺の脈動と相まって劣情を煽る。
「立派ないい歳をした殿方だというのに、こんな女の子ペニスのお淫ら汁漬けになってしまうの」
 その言葉に夫の濡れた瞳孔が散大するのをイザドラは見逃さなかった。
「ん……ふご、ぉ、んおお」
 夫は厭らしく鼻を鳴らした。それはイザドラには強請っているように見えて、こっぴどく凌辱するための動機とするには十分だった。
「やあねえ、おねだり? わたくしの言っている意味、全然わかっていらっしゃらないのね」
 ずぷ、じゅく。
 イザドラはゆっくりとその渦に凶悪な衝角を突き立ててゆく。
「あなた旦那様のくせにみっともないと言っているんですのよ」
「ん、んほ、んう……」
 奥へ奥へと腰を進めていくにつれ、夫の表情と身体は緩み、イザドラに馴染んでゆくかのようだ。頬は乙女のように朱に染めて、瞳は期待に濡れて妻を誘う。
 そしてようやくお互いの肌が触れあい、イザドラはその熱い粘膜の心地よさに深く息を吐いた。彼女の衝角の暴虐を許し切った、弱く卑猥な肉穴といったら。
「ん、ふ……すごく善い具合。縋り付いて、媚びて……あ」
 身体全身で淫らに媚び始めるまでゆっくり焦らすように犯そうと思っていたが、包み込んで搾り取られるような感触に辛坊が敵わなくなる。
 イザドラは夫の腹に手をつき激しく腰を振った。
 ばちゅ、ぐちゅっ、ぼちゅっ!
 前立腺の窄まりも、念入りに検め見つけ出してやった善い場所も、すべて雄々しく遠慮なしに衝角で押しつぶし擦り扱ぐ。相手はもうとっくに白旗を上げているのだろうが、それくらいで止める妻ではなく、道徳や品格などお構いなしだ。
「おお゛、んご、ほおぉ、むお……っ!」
 夫のうっすらと六つに割れた腹はイザドラの手の下でびくびくと震えて、臓腑まで性感に染まりきっているのがわかる。
「はぁん、ああ、この筋肉と脂でてらてらむちむちしたお腹の下に……あ、ふぁ……たっぷりわたくしの、お淫らなお汁が詰まってますのね。そして、おっきな女の子ペニスもぉ」
 イザドラは抜き差しを続けながら愛らしい吐息と淫語を吐く。
「ん、ふ、ふぉ、くうううっ!」
 妻の厭らしい言葉に夫は昂ったようで、肉壺がもっともっととイザドラの射精を促す。
「あん、ふあ、ああっ、おしりきもちいいのっ。ブリュノさんのお尻の中、もっとぐちゅぐちゅにして、悪い子のお汁で汚しちゃうわ。あ、ふぁぁんっ……!」
 ぐっちゅ、どぱ!
 イザドラは一際甲高く鳴くと、夫の腰をぐっと掴み、巨体に縋り付いて邪蜜を吐く。その肥大した衝角の卑猥な先端から汚濁をぶびゅぶびゅと注ぎ込みながら、もっと奥を求めて腰で円を描きながら浅く出し入れする。
「は、んあ、もっと奥、もっとおくにだしたいの。ブリュノさんをわたくしの女の子にしたいの……ぉ」
 夫の毛深い胸に顔を埋めて、その雄の芳香を胸一杯に吸い込みながらイザドラは断続的に勢いよく射精する。
「ほ、ふお、ん、こおぉ、っお、おぇ、ぇげ、っご……」
 あまりの善さと絶頂出来ないもどかしさに半分狂ったのか、夫は白目をむき蛙のように鳴きながら身体をびくびくと痙攣させた。その顔は涙と涎と鼻水でだらしなく汚れ、いつも厳つく吊り上がっている粗野な眉は情けなく垂れ下がってしまっている。
「うふ、なんて酷いお顔とお声でしょう」
 射精の波が収まったイザドラはまじまじと夫の顔を見下ろし、その輪郭を指でなぞりながら謗った。
「え、えげ、げぐっ……」
 夫の身体は縄に絡められて限界まで張りつめ、少しイザドラが身体を動かしただけで感電したかのように痙攣した。腰の中心でどっしりと構える砲座は、その機能を戒められ蜜蝋を垂らすばかりで仕事を全うできていない。
「でもさすがにそろそろ解放してあげないとおかしくなってしまうかしら」
 イザドラは夫の手首から伸びるすべての邪悪な蛇の王を軽く引っ張った。
「アンカーズアウェイよ」
 そうするとまるで手品のようにすべての縄がほどけ、夫の身体はどっしりと寝台に沈んだ。
「あぎ、ぐほ、おお、はふ、ふー……」
 唇の戒めも取れたというのに夫の声は動物的で、重たい身体を邪な熱に浮かせてしどけなく持て余している。砲座はだらしなくどろどろと放漫に精を垂らし、衝角を嵌められ無様に広がり晒された尻穴と、奥まで突っ込まれて女にされた肉壺は気力を失いだらりと弛緩していた。
 そんな砲座と砲室に精根を通すように、間髪入れずイザドラは夫の肉砲室の奥へ衝角を一突きし、手で荒っぽく砲座を扱く。腰の動きは大胆に、善い所を重点的に責めた。
 ごつっ、ぐぶ、づっ!
「っあ、ふお、おん、はほぉぅ……イザドラっ、ああ、いく、んっぐ」
「あ、そうよそう、もう少し頑張って。一緒にいくの」
 妻の責めに応えるように徐々に夫の砲座はその雄々しさを取り戻し、放漫な射精は止まり、また充血し凝り固まってゆく。イザドラの最後の絶頂も間近だ。
 ぼびゅ、ぐびゅり、ぶびゅ。
 イザドラが激しく中をかき回してやれば、夫の尻は無様に大量の妻の邪蜜をまき散らす。
「もう本当に躾けのなっていないお尻」
 ばしっ! ぼちゅっ!
 イザドラは尻を引っ叩き、腰を一気呵成に突っ込んで引導を渡してやった。
「ぐおおおっほ、うっ、うおおお、おお、んごおおおっ……――!」
 夫は咆哮し、全身に緊張を漲らせて気をやった。砲座からようやっと放たれた精液が勢いよく彼の胸と腹にぼちゃぼちゃと滴る。
 みっともなく自身の身体に向けて射精する彼を見ながら、イザドラも遂情した。たっぷりと最後の一等濃い邪蜜を夫に注ぎながら。
「は、あふ……おわかりになった、ブリュノさん」イザドラは乱れた息を整える事も忘れて言う。「この世はわたくしのものよ」
 夢は見るものではない、叶えるものなのだ。

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