エロなし

ちいさいおっさんと白っぽい少女を観測するおじにいさんの話 エロなし(2008年の怪文書)

 わたしは生まれてこの方何かに夢中になった事があっただろうか。 ない。いや、なかったのだ。 わたしは逸る気持ちを抑えきれず、川沿いの道を足早に通り抜けた。 馬車で乗りつけたりはしない。あの場所は誰にも知られたくはなかった。 石畳が神経質に靴…